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2014年、本ブログでのベストセラー:Kindle版および書籍版

公開日: : 最終更新日:2016/12/26 オススメ書籍

今年もいよいよ終わり。ということで、この一年間の本ブログ上でのベストセラーを発表しよう。Kindle版と書籍版とで分けて、1位から順にいきます。以下、まずはKindle電子書籍のベストセラーから。

 

第1位 カリスマ同時通訳者が教えるビジネスパーソンの英単語帳

なるほどこれが1位となったか。「おすすめ 『カリスマ同時通訳者が教えるビジネスパーソンの英単語帳』がKindleセール中」で紹介したように、Kindleセールのタイミングでよく読まれた一冊だった。ちょっとした英単語の言い換えで会話や文章全体がぐっと引き締まることを教えてくれるこのテキストは、その続編と合わせておすすめできる内容だ。ワンランク上の英語を目指すときに、ものすごく使える一冊となるだろう。

 

 

第2位 知ってても偉くないUSA語録

意外にもこれが2位にきたかっ!と自分でもびっくり。「町山智浩『知ってても偉くないUSA語録』は秀逸な現代アメリカ社会批評」だけでは町山の魅力を伝えるには不十分とばかり、「町山智浩の『アメリカのめっちゃスゴい女性たち』と、ハズレのない現代米国社会批評シリーズ」にも綴ったように、町山の著作はもんのすごく面白い。日本のニュースが報じない角度からアメリカを鋭く切り裂く秀逸な現代米国論は、町山にしかできない匠の技なのである。ちなみに本書は文庫化に当たって『アメリカ人もキラキラ★ネームがお好き USA語録2』と改題されている。

 

 

第3位 On Writing Well

「英語論文の書き方:英文ライティングここから始める必読テキスト4選」で紹介したように、基本中の基本の英語テキストがこちら。まずは英語を書くための基礎的な作法を覚えなさい、というのが本書の趣旨であり、そのための各種ルールが解説されていく。そうした基礎となる型を無視してはまさに「型無し」となってしまうからこそ、最初の段階で徹底的に基礎を叩き込んでおく必要がある、そう教えてくれる一冊だ。

 

 

第4位 限界集落(ギリギリ)温泉

「Amazonキンドルが広げたコミック市場:ふだん漫画を読まない僕が鈴木みそにハマった」で述懐したように、そうなんだよ、今まで漫画なんてあまり読んでこなかった僕がすっかりKindleコミックにハマってしまうきっかけとなった作品が、この鈴木みそ『限界集落(ギリギリ)温泉』だったのだ。また、鈴木みそは現在の電子コミック界において爆発的ヒーローとなった人物でもあり、彼が考える「電子時代に漫画家が生き残る方法論」も大変に示唆に富んでいる。

 

 

第5位 BORN TO RUN 走るために生まれた

「人はなぜ走るのか?を問う『Born to Run~走るために生まれた』は、米国ランナーのバイブル」で紹介したこの一冊。日本でもマラソン人気の今だからこそ、そして来年こそジョギングやランニングそして出来ればマラソンを始めたいと思っている人にとっては、その前に読んでおきたくなる作品だ。なぜ私は走るのか?そういう根源的な問いを、走り始める前に真剣に考えるいい機会となるだろう。

 

 

第6位 英会話イメージリンク習得法

「英語をイメージと塊で捉える『英会話イメージリンク習得法』」で紹介したこのユニークな英語学習テキストが第6位にランクインするなんて、まったくの予想外だった。しかしそれくらい、今までにない視点から英語の学び方を説いたものであり、非常に参考になったのは以前に書いた通りだ。英語の勉強がいま一歩伸び悩んでいるという人にこそ必要な、ブレイクスルーを期待できる新たな学習法と言えるだろう。

 

 

第7位 How to Not Write Bad

「英語論文の書き方:よりモダンでクリアな英作文テキスト3選」のうちの一冊として紹介したのが、こちらの “How to Not Write Bad” だ。昨年出版されたばかりで非常に新しく内容もモダン。基本テキストである上記の “On Writing Well” と比較するとそれがよく分かる。だからこそ、基礎テキストが終わったらすぐにでも、このモダンな一冊にとりかかるのがよいだろう。本書を新たな英語ライティングの定番にしようという著者の野心的な取り組みに拍手を送りたい。

 

 

第8位 年収は「住むところ」で決まる

「年収は「住むところ」で決まる: The New Geography of Jobs」で書いたように、アメリカの労働経済学者が膨大なデータを分析して提示したのがこの一冊だ。合わせてウォール・ストリート・ジャーナル紙の記事を紹介したように、米国においては収入格差・都市間格差は大きな社会問題の一つ。日本でもそうした格差が次第に顕在化してきた今だからこそ、より身近な問題として読むことができる骨太の内容となっている。

 

 

第9位 コンテナ物語

「ビル・ゲイツが2013年のNo.1書籍に選んだ『コンテナ物語』」だけでなく、「プロフェッショナルのコンテナ物語」でも激推しした一冊がこの『コンテナ物語』だ。実に壮大なスケールで展開するグローバル物流ビジネスの醍醐味をとくと堪能して欲しい。普通のビジネス書では決して得られない興奮が、ここには確かにあるのだから。

 

 

第10位 幽麗塔

これは僕が今年読んだ漫画の中でベストと言える作品。「おすすめKindleコミック『幽麗塔』(原作は『幽霊塔』):この漫画の売り方と売れ方がすごい」で書いたように、期間限定無料キャンペーンで最初の3冊を読んでまんまとハマってしまい、そのまま続刊も読み耽ってしまったのである。それくらいクオリティの高いミステリとなっている。また、Kindleコミックの売り方そして売れ方の面白さを教えてくれた作品でもあるのだ。まだ読んでない方、ぜひこの冬休みにはまってみて!

 

 

以上が2014年の、本ブログでのKindle電子書籍ベストセラーである。

 

 

さて続いては、書籍版のベストセラーを発表しよう。

 

第1位 The Elements of Style

なるほど、これが首位か。Kindle版が出版されていないからこそ、紙の書籍でよく読まれた一冊。「英語論文の書き方:英文ライティングここから始める必読テキスト4選」で紹介したように、ベストセラーにしてロングセラーであり、アメリカ人学部生の多くが読まされる英語ライティングの基礎テキスト。であるならば、英語ノンネイティブの我々はもっと読み込まねばならない内容なのである。上記で紹介した “On Writing Well” と合わせて、ここがスタート地点なのだ。

 

The Elements of Style, Fourth Edition

 

第2位 科研費獲得の方法とコツ

「『科研費獲得の方法とコツ』は、科研費申請予定の研究者必携の一冊」で紹介した一冊。僕自身は初めての科研費申請が幸いにも採択されたのだが、それはこの本の内容に負うところが大きい。本書では具体的な過去の申請書を公開して、よい例わるい例を指摘するものだから、とんでもなく生々しい。だからこそ、ものすごく役に立ったのである。来年科研費を申請する人、とくに初めての申請になる人にとっては、こんなにも参考になる一冊はないと思う。

 

 

第3位 岩波国語辞典

「国語辞典を選ぶならこの3冊がおすすめ:現代語に強い三省堂・豊かな語釈の新明解・安定と安心の岩波」で、最初に買うべき国語辞典のうちの一冊としておすすめしたのが、こちらの岩波国語辞典だ。てっきり三省堂国語辞典や、新明解国語辞典の方が人気かと思いきや、ここでは伝統ある岩波の国語辞典に軍配が上がったようだ。もちろん僕は上記三冊はすべて持っているが、言葉の定義を読み比べてみるというのは、非常に面白い遊びである。

 

 

第4位 統計学をまる裸にする~データはもう怖くない

「統計学と経済学をまる裸にする」で紹介した統計学編がこちらの一冊。ビッグ・データとかデータ・サイエンティストとか、そういう流行り言葉に振り回される必要は全くないが、統計学の基本を知っておくと何かと便利であるのもまた事実。「今年続けて読みたい統計学オススメ関連書と教科書15冊」でも述べたように、そんな統計初心者にとってのベスト入門書が、この『統計学をまる裸にする』なのだと強くおすすめしたい。

 

 

第5位 学校では教えてくれない!国語辞典の遊び方

辞書がいま面白い。「学校で教えて欲しいおすすめ国語辞典の選び方・使い方・遊び方:複数の辞書を比較して使い分けよう」に詳しく書いたように、国語辞典というのは実に個性がある。一冊一冊がまるで違う顔を持っているのだ。そんな数多くの辞書たちの横顔を、軽妙な文章と愛らしいイラストで紹介しているのが、国語辞典芸人ことサンキュータツオのこの一冊。本書を読めば、国語辞典がますます面白く好きになること間違いなし!

 

 

第6位 経済学をまる裸にする~本当はこんなに面白い

この一冊は、「統計学と経済学をまる裸にする」で紹介した経済学編にあたる。Economist 誌の元記者がやさしく解説する経済学の基本的な考え方。これも経済学初心者にとってはベストの入門書となるだろう。世の中の見方がちょっぴり変わる、それが経済学の魅力であり、その魅力を余すことなく伝えているのがこの一冊なのである。上記の統計学編と合わせてぜひご一読を。

 

 

第7位 新明解国語辞典

「赤瀬川原平『新解さんの謎』と『辞書になった男』:いま日本で最も売れている「新明解国語辞典」の誕生秘話」で紹介したように、現在日本で最も人気のある辞書がこの新明解国語辞典なのである。この辞典のときにクセがあり過ぎる個性を、おもしろおかしく世の中に紹介したのが赤瀬川原平だった。その人が今年10月に亡くなったのはまだ記憶に新しい。彼の慧眼にあらためて感服すると同時に、ご冥福をお祈りしたい。

 

 

第8位 理系研究者のためのアカデミック・ライティング

「英語論文の書き方:アカデミック・ライティングの決定版テキスト」でおすすめした英語教書がこちらの一冊。アカデミック・ライティングに関し、英語で書かれたおすすめ書籍は数多くあれど、日本語に翻訳されているものは実は数少ない。そんな中にあっては、本書が唯一にして最高のアカデミック・ライティング決定版だと自信をもっておすすめしたい。英語論文の参考になるテキストを探しているのなら、ここから初めて間違いない。

 

 

第9位 English for Writing Research Papers

上記は日本語の決定版と言えるだろうが、「英語論文の書き方:アカデミック・ライティングの決定版テキスト」でも同じく紹介したように、英語で書かれたテキストのベストとしては、僕は以下の一冊をおすすめしている。英語ノンネイティブの学生の論文指導を長年続けてきた著者だからこそ、ノンネイティブの弱点をよく理解しており、どうすれば文章のまだるっこさ・もどかしさ・じれったさを取り除くことができるのかという視点は、まさに目からウロコ。英語で論文を書く全てのひとにおすすめしたい決定版なのである。

 

 

第10位 背信の科学者たち~論文捏造はなぜ繰り返されるのか?

今年は一年を通してSTAP細胞の話題でもちきりだったように思う。しかし、研究不正や論文捏造はいまに始まったことではない。そんな科学の暗部を描き切ったのがこの一冊だ。「論文捏造はなぜ繰り返されるのか?科学者の楽園と、背信の科学者たち」の中でも推薦した各種関連書と合わせて、ぜひとも直視し再考しなくてはならない問題と言えるだろう。

 

 

以上が紙書籍のベストセラーである。いかがだっただろうか? Kindle電子書籍と合わせて、ぜひこの冬休みはもっと読書三昧の時間を過ごしたいと思う。それではどうぞよいお年を!

 

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